日本最大のモスク、東京ジャーミー見学に行ってきました
昨年のトルコ旅行中に知り合った友達に誘われて
(トルコ旅行記(2014.6.17-7.1))
東京渋谷区にある「東京ジャーミー」に行ってきました
私はこれまで日本でモスクに行ったことなかったし
(というか、お恥ずかしいことに存在すらよく知らなかった…)
土、日には14:30から礼拝の様子を見学できる
日本語ガイド付きの案内に参加できる(しかも無料!)ということで
行く前からちょっとワクワクです
東京ジャーミーの場所はと言うと
小田急線の代々木上原駅で降りて徒歩ほんの3,4分ぐらい
井の頭通り沿い、線路下をくぐったすぐの場所にありました!
ミナレット(礼拝の時刻を告げる塔)が見えてきたときは
ちょっと興奮しちゃいましたね
「おおっ!東京にモスクがある!」って
(イスラム教徒の方々も居ますし、そりゃモスクぐらいありますよね…すみません、初めてだったもので)
裏側から観た絵はこんな感じ
こちらの東京ジャーミーでは
1階が研修とかを行える部屋や応接間的なものがあって
2階に礼拝を行うことができるモスクがありました
さて中に入ると、この日はエジプトの方による
日本とイスラム世界との歴史についての講座が行われていて
東京ジャーミーの方が「せっかくですから、どうぞどうぞ」と
とても気さくに参加を勧めてくれたので
頂いたチャイを片手に、講座に参加してきました
(ありがとうございます)
ちなみに講座には沢山の方々が参加していてビックリ!
1階の研修室がほぼ満席でした
昨今の様々な出来事も影響しているのでしょうか
熱心な学生さんたちは真剣にメモを取っていらっしゃいました
講座が終わると、トルコ旅行ではすっかりお馴染みだった
トルコのスイーツ”バクラヴァ”を振る舞ってくれました
このバクラヴァ懐かしかったですねー
シロップ漬けの感じとかたまりません (*´ω`*)
いよいよ2階にあるモスク&礼拝見学へ 色々なことを学ばせてくださいました
講座が終わり、礼拝の時間となったので
いよいよモスク&礼拝見学へ2階に移動します
2階へ上がる階段横には
礼拝前に身体を清める場所が用意されていました
イスラム教では常に身体を清潔にしておくことも重要で
手などの洗い方にもしっかりと順番があるそうです
2階に上がると
下から見たときは全くわかりませんでしたが
そこにはトルコで観たモスクと同じようなモスクがありました
モスクの中に入り、係りの方に促されて見学用に後ろの方に座ると
前ではイスラム教徒の方々の真剣な礼拝が始まりました
(礼拝中は撮影禁止です)
おそらく指導者的な方が発する声に合わせて
皆が一堂にそろって、頭を下げお祈りしていく姿は美しくもありました
モスクの中で礼拝している姿は初めて目にしたので、見入ってしまいましたね
礼拝が終わった後は、ガイドさんが
モスクやイスラム教についての案内を約1時間ぐらい話してくださいました
こちらのガイドさん、いい感じでお話し好きで
本当に色々と話してくださり、とても興味深かったです
モスクの中はこんな感じです
内部はステンドグラスの装飾がとてもキレイでした
トルコの有名なモスク「ブルーモスク(スルタンアフメットジャーミー)」と似ていると
ガイドさんが言っていました
たしかに規模は違えど、雰囲気は似ているかも!?
(ブルーモスク(スルタンアフメットジャーミィ)写真と動画を)
ちなみに絨毯に着いている赤い線
こちらの線に沿って礼拝者は並び、礼拝をするそうです
2階は女性用の礼拝スペースになっているそうです
というのも、礼拝中にひざをついた状態から頭を深く下げるポーズがあるのですが
その時、男女一緒だとよくない(礼拝に集中できない?)とのことで
ある時期から男女別々に礼拝をするようになったそうです
こちらのスペース
このスペースはどのモスクにも備えられているのですが
モスク内でサウジアラビアのメッカの方角に、このスペースが作られるそうで
ここを向いて礼拝することで、メッカに向けて祈りを捧ぐことができるようになっているそうです
こちらはモスクの天井からぶら下がっているランプ
下から見ると見事に雪の結晶の形をしています
ガイドさん曰く
「モスクはものすごく緻密な幾何学的な計算の元、建設されている」そうで
すべての形に意味があるそうです
天井部にはコーランの内容がアラビア語で書かれているそうです
他にもガイドさんは
アラブ諸国の紛争の歴史、問題についてから
イスラム教の礼拝やイスラム教について
現在の欧米よりな社会についてなどなど
様々なことを解りやすく説明してくださり
聞いていて、本当に興味深くおもしろかったです
時間となっても、まだまだ話足りないといった感じで
情熱的な方で、とても勉強になりました
イスラム教に対してのイメージも、今回のお話を聞くことによって
またさらにガラッと変わりました
どのお話も印象に残っているのですが
自分の中で「あっ!そうだったんだ!」というお話があって
それは“イスラム教徒は皆家族”のようなお話だったのですが
モスクに来たら、知らない人同士でも挨拶をするし
(あなたにも幸せがありますように…のような挨拶)
もし誰かが亡くなったら、モスクでは知らない人でも兄弟のように送り出す
(お金は一切かからないそうです)
そんな話をして下さったときに
ニュージーランドで会ったサウジアラビアの学生たちを思い出しました
彼らはどんな時でもみんな一緒に行動するんですよね
学校ではもちろんのこと、町で会っても、いつ会っても
大体みんな一緒に行動しているんですよね
その時は「なんでいつもこんなにまで一緒にいるんだろ?」とちょっと奇妙にも思ったけれども
きっとこういうイスラムの教えや文化背景があったんだなーと
妙に納得してしまいました
1階も見事な装飾がなされています
東京ジャーミー(トルコ文化センター)
1階でも見事な装飾がされていました
こちらは応接間
日本でいうところの暖炉的な場所と教えてくれました
トルコの文化品もたくさん展示されていて
トルコ旅行に行った時のことが、懐かしく思い出されました
ちなみに1階には色々な方々からの
平和を願う手紙なども展示されておりました
ここ東京ジャーミーでも色々な取り組みが行われているようです
今回東京ジャーミーを見学させていただいて
イスラムについてのお話を色々と聞くことができ
イスラム教って暖かい宗教なんだなと感じることができました
本当にありがとうございました!
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